インターネットで利用される光回線とは
最終更新日 2025年6月18日
1)光回線を使用するメリット
従来はインターネットの回線は電話回線を利用したADSLを利用していましたが、近年では光ファイバーを利用してデータを送信する通信回線である「光回線」が主流となっています。
光ファイバーとは、ガラス素材や樹脂素材に光を反射することによってデータを送るケーブルで、様々なサービスがあります。
サービスによってメリット・デメリットが異なるため、 自分のインターネット環境にあったサービスを選ぶことが大切 です。
具体的な光回線のメリットとしては、通信速度が速いと言うことがまず挙げられます。
ADSLが下り最大約50Mbps程度ですが、光を利用した回線であれば下り最大約1000Mbps〜2000Mbpsとどの通信速度よりも早くなっています。
通信速度が早ければ容量の多いデータの転送やオンラインゲーム、動画の視聴なども快適に行えます。
また、通信速度が速いだけではなく、通信が安定していると言うのもメリットの一つです。
通信が安定していればどんなに大きなデータだとしても、速度が一時的に落ちたり途切れたりすることも少なく、スムーズにダウンロードが可能です。
ADSLなどの回線はどうしてもメタルケーブルを使用しているため、電磁気ノイズの影響によって通信が不安定になっています。
また、基地局が離れているのも不安定になる原因です。
従来のメタルケーブルではなく、光ファイバーを利用している光回線は、そんな電磁気ノイズや基地局に影響されることなく安定した通信環境を作ることができます。
また、サービスを提供している会社の多くが、セットでひかり電話を提供していると言うのも嬉しい点です。
2)光回線で便利になった使用環境
ひかり電話は、通常のアナログ回線電話やISON回線電話よりも初期導入しやすく通話料も安くなっていることがほとんどです。
アナログ回線などは、電話網によって各地に電話することができますが、電話網は各地域ごとに設置されている交換機を経由することで電話ができるようになっています。
その交換機を利用するために初期費用として電話加入権のために約36000円程度、毎月基本料金として1600円〜程度のお金が必要となります。
距離や時間帯ごとによっても料金が変わってきます。
それに対して、光回線は交換機を必要としない通話が可能です。
音声をデータに変換して光を利用した回線でやり取りします。
交換機を使用しない分だけ費用を抑えることができ、基本料金自体は約500円程度で電話を利用できます。
ひかり電話同士であれば、通信料が無料になるサービスがある場合もある上、国際電話でも安くすみます。
そのほか光回線のメリットとしては、アンテナ設置をしなくても衛星放送を見られます。
オプションサービスとして衛星放送を提供している会社があり、オプション契約することでアンテナを設置しなくてもBS放送やCS放送などが視聴可能になります。
契約内容によっては、スポーツやアニメ、映画など幅広く見られます。
3)光回線にするデメリット
様々なメリットのある光回線ですが、デメリットもあるため注意が必要です。
まず、デメリットととして挙げられるのが、料金が高い傾向にあると言うことです。
ADSLなどはインターネットの速度が低めに設定されている安めのプランもありましたが、光を利用した回線は全て最大速度での契約が基本となっています。
選べるプランが少ないため、料金は必然的に高くなります。
ただし、キャンペーンやセット割など様々なサービスが提供されているため、サービスを上手に利用して契約すればADSLよりも安く契約できるケースもあります。
利用するには、回線工事が必要です。
工事費用が必要となるほか、工事中は立ち合いも求められます。
また、契約してから工事するまでの期間が長い時もあるため注意します。
また、回線を引き込んだ建物内でしか利用できないと言うことも覚えておきます。
無線LANルーターを使って無線接続することは可能ですが、それも無線LANルーターの電波が届く範囲でのみ利用できます。
外出先でもインターネットが使いたいと言う場合には、ポケットWi-Fiを利用した方が便利です。
そのほか、デメリットとしては他者への乗り換えがしにくいと言う点も挙げられます。
工事費用が必要な上、契約には最低継続期間が設定されていることが多く、その期間を守らずに解約すると違約金が発生知るため乗り換えがしにくくなっているのです。
そんな回線を選ぶ場合には、満足度を見て安定度をチェックすることがオススメです。
その上で、セット割でどれだけ安くなるか、通信品質が良いのかなどもチェックしていきます。
各社の特徴などを知り、スマートフォンとの割引が良いかなども考慮してから自分にあった回線を選ぶことが大切です。