最も懸念されるアフリカ大利気での新型コロナウイルス蔓延

最終更新日 2025年6月18日

中国武漢から始まった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、わずか数か月で世界の多くの国・地域に広がっていきました。
封じ込めには失敗し、イタリアやスペインをはじめとしたヨーロッパでは多数の感染者と死者を出しており、その勢いは収まっていません。
イギリスの首相や皇太子、各国の政府関係者の中でも感染が拡大しています。
3月26日にはアメリカでの感染者数が8万3500人を超え、世界最多となりました。

 

新型コロナウイルスに関する日本ユニセフの調査

国によって感染者数と死者数に大きな違いがあります。
北海道の日本ユニセフ協会の調査によると、現在最も死亡率が高いのがイタリアで10%近くの人が亡くなっています。
これは一気にウイルスが広がったため、医療崩壊が起きてしまったことや、封鎖することが伝わったことで感染地域からその他の地域に人が流れ、封鎖した地域以外でも爆発的に感染が拡大してしまったためです。

潜伏期間が非常に長いので、封鎖をしようと決めた時点ではすでに遅かったのです。
また、簡単に検査をしてしまったことから、軽症者も入院することになり、重傷者の治療が難しくなってしまったことも原因です。
現場では患者の状態や年齢から、誰に人工呼吸器をつけるのか命の選択をしなくてはならないという悲惨な状態にあります。
現在ヨーロッパ各国では国を封鎖して人の行き来を制限していますが、それでも医療現場は限界状態にあります。
先進国でも対策に失敗するとこのような事態に陥ってしまうので、感染力の強いウイルスは非常に危険です。

 

アフリカをはじめとした発展途上国での蔓延

そのような中、今最も心配されているのがアフリカをはじめとした発展途上国での蔓延です。
そもそもの衛生状態が先進国と比較して良くないため、感染リスクも高く、病院内での院内感染による爆発も心配されています。
数少ない医師が新型コロナウイルスで倒れてしまっては、治療にあたることができる医療従事者も不足します。
重症化してしまった場合に必要になる人工呼吸器の数も圧倒的に足りていません。
発展途上国の多くは先進国と違い、人口当たりの病床数もかなり少なく、入院ができない人も数多く存在します。

また、政治的な問題により民族間の衝突がある地域も多く、病気がなくても貧困や食糧不足で苦しんでいる人が大勢いますが、ウイルスは人種や年齢、性別、政治的思想など関係なくすべての人に感染する可能性があります。
アフリカ大陸の人口は13億人3000万人ですが、大半の国で水道が完備されていないため、手を洗うことができず、予防も難しいと危惧されています。
現在数百人の人が陽性とされていますが、この数字は検査が行われていないためで、実際にはもっと多くの人が感染し、市中で広がっていると見られています。

 

実際にウイルスで死者が出たとしても原因がわからないなまま終わってしまう

アフリカ大陸は他の大陸と比較すると人の行き来が少ないため、感染が広がり始めているのは比較的最近です。
それもエジプトや南アフリカ、ケニア、ナイジェリアなど、アフリカ大陸の中でも比較的経済的に成長している国から始まりました。
現在では中央部の国にまで広がってしまっていますが、検査体制も整っていないため、実際にウイルスで死者が出たとしても原因がわからないなまま終わってしまうでしょう。
ただの肺炎と診断されて見逃されているケースも相当数あると考えられており、検査すればするほど見つかると言う専門家もいます。

 

心配されているのが経済的打撃

そしてウイルス以外で心配されているのが経済的打撃です。
コロナショックとも呼ばれる現在の混乱は、資源を輸出している国にとっても死活問題になります。
原油価格が18年ぶりの安値を付けており、経済的にも脆弱な国のシステムに影響を及ぼしだしているのです。
経済が不安定になればその国の政治も揺らいでしまい、政治的に不安定な国には武装組織が存在しているところも多く、テロが起きたり最悪の場合国が転覆する危険性も指摘されています。

アフリカ諸国の多くは中国からの支援を受けていますが、中国自体が国内のウイルス対策で手一杯になってしまっているので、まともな支援を受けることも難しいかもしれません。
支援なしでは医療体制を整えることも難しいので、世界が一丸になって支援の手を差し伸べないと、多くの国で悲惨な状況に進展してしまう可能性があります。

 

常に最悪のシナリオを考えながら行動すること

現在世界の各地で都市が封鎖され、経済活動も停止されています。
新型コロナウイルスは発見された当初、多くの人がこのような事態になるとまで予想はしていませんでした。
危険だという声を上げる人もいましたが聞き入れられず、楽観的な考えがこのような事態を引き起こしており、ウイルスの蔓延は人災と呼ぶ人もいます。

今後どの程度で収束するかは誰もわかりませんが、常に最悪のシナリオを考えながら行動することで、これから起きることに対処することができます。
日本国内でもウイルスが広がりつつありますので、私たち一人ひとりがこの出来事を自分のことだと捉え、行動していくことが大切でしょう。

 

まとめ

日本は諸外国のように強い法的権限で都市を封鎖することは難しいのですが、もし自分が感染していても人に移さないような生活を心がけることで、最悪の事態を避けていくことができるかもしれません。

Previous Post: バンコクの人気物件で快適に暮らす

February 24, 2020 - In 住まい

Next Post: 足場を進化させるKRH株式会社

June 8, 2020 - In ビジネス

Related Posts