たかの友梨の経営手腕とマーケティング戦術
最終更新日 2025年6月18日
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日本は先進国と言われています。
国民総生産ＧＤＰも高く、雇用も安定しており、福祉や医療なども世界に誇るほど充実しています。
そして何より敗戦によって非核三原則などが順守され、安心で安全な国との呼び声も高く、日本に移住したり旅行したいと考える外国人も非常に多いです。
独特の芸術や文化も豊富であり、巧みな職人技が随所に見られます。
着物や工芸、日本美術や日本家屋のほか、工業製品などにも日本の繊細な技術が生かされ世界からニーズが高いんです。
ねじ一本でも日本製が高品質で良いとされ、ＮＡＳＡのロケット用として日本のねじが活用されています。
日本と言えば先進国で、いろいろな分野で技術などが高く、良い印象を持たれます。
女性の地位向上の観点では先進国のうち最下位
しかしダークな部分も日本にはあるのです。
それは女性の地位向上の観点では、先進国のうち最下位ともいわれ、全世界でも下から数える方が早いほどのランキングなんです。
日本は長きにわたって封建的な社会が続きました。
父親や男性は外で働き、女性や子供は家にいて家事をしておけばよいという考え方が長きにわたって続きました。
男尊女卑とも表現されることも多く、男性はお金を稼ぐから偉い大黒柱、女性はその男性のしもべで食べることや洗濯に掃除さえしていればいいという亭主関白な考え方が一般化していました。
当然当時の女性には、雇用の機会は与えらませんでした。
それがようやく高度成長期に突入し、男女雇用機会均等法が制定され、女性も働くことが世間で用にされていったんです。
バブル期には女性の社会進出も目覚ましく、管理職になる女性まで見られました。
一見すると欧米などと一緒で女性の地位向上が見られるようになったと解釈されます。
だが蓋を開けると、同じ雇用でも男女の違いというだけで、初任給や基本給が全く異なり、女性は令和の今でも男性よりも給与が安いんです。
こうした男女差別がようにされる日本社会にあって、男性経営者や男性実業家のように、女性が経営者なることは非常に困難を極めました。
高度成長期に女性起業家として成功したたかの友梨
女性ということだけで、信用がないとみなされ銀行からお金を借りることもできない時代が長く続いたわけです。
そんななかにあっても、高度成長期に女性起業家として成功した人が存在します。
それがたかの友梨という女性なのです。
彼女は非常に貧しい幼少期を過ごしたことで有名です。
高校などにも六に進学できないような状況でも、何とか理容師の免許を取得し、理容店で働いていました。
それだけでも1970年当時は非常に珍しいことであり、男性が多い職場の理容店で異端児扱いされたことも多々あったんです。
それにも屈することなく、たかの友梨はさらなる高みを目指し、学費をねん出するために夜は皿洗いのアルバイトをこなし、寝る間を惜しんで夜は通信教育にて美容師の勉強に励みました。
その努力が実り、美容師の国家資格も取得したのです。
さらに彼女は、女性の美を追求しようと1973年前後に単身フランスに留学し、当時最先端のエステ施術を数年間学んで日本に帰国しました。
そこから彼女の快進撃が始まったんです。
たかの友梨ビューティクリニックを開業
たかの友梨ビューティクリニックを開業し、多くの女性の心をとらえ多くの売り上げを伸ばすことになっていきました。
まだまだ当時は、エステティック施術は一部の富裕層や、芸能人に限定された施術だったわけです。
たかの友梨社員による脱毛や手技による指圧やマッサージによる美肌施術の概念も、一般人には認知されていませんでした。
そして施術代金も高額ということが、多くの人が施術を受けられない最大の理由でもあったのです。
だが彼女は、初心にかえり多くの女性を美しくしたということをモットーに、様々な人々に開かれたエステティックサロンを作ることに舵を切りました。
そこで考え付いたのが、今では当たり前に行われている様々なキャンペーンや特典、割引サービスです。
お誕生月の人にクーポンを郵送し、低価格で施術を受けられるようにしたのも彼女が最初だという人もいます。
初回施術を割り引きの破格値に設定したり、お友達を紹介すれば本人や友人も安い値段で施術が受けられるなど、様々なアイデアを打ち出していきました。
それらすべてが見事に当たり、多くの顧客を抱えることに導き、莫大な収益を上げることになったのです。
まとめ
彼女の経営手腕はこれだけにとどまりません。
人気のある芸能人やモデル、女優を積極的にテレビコマーシャルに起用していったんです。
半分ヌードとも思われる人気女優やタレントのセンセーショナルなコマーシャルに多くの人が注目し、人気となりました。
それによって知名度をあげ、たかの友梨ビューティークリニックを一大巨大企業にまでしていきました。
最近では人気男性俳優をイメージモデルに起用し、男性エステを世に広めたことでもたかの友梨の功績で、エステ界に大きな風を吹き込みました。
最近ではシニア層にももっとエステ施術をということで、超高齢化社会をにらんでさらなるマーケティング戦術を練っているんです。
